ほんとにあった!呪いのビデオ97レビュー

評価:★★★★★★☆☆☆☆
3部作「ながれもの」編の中編。
投稿映像は色々とやりすぎ感ある。

 

 

 

<盛り塩>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
自室マンションで、隣人と接していない部屋から何者かの声が聞こえたため、お祓いのために盛り塩をした映像。
だが、そこで決定的なものが映ってしまったため、今は引っ越したようだ。

 

という訳でその映像。
盛り塩をしてみたが効果はなく、部屋同士の壁から異音が鳴り続けている。
ふと天井を映すと、赤黒い顔みたいなシミが浮かび上がり、それが破裂して壁一面が血のようなもので染まる。
それを見た投稿者は一目散に逃げるのであった。

 

悪霊死んでるじゃん。むしろ安全になったんじゃないの!?
インパクトは十分すぎるぐらいあるが、流石に雑すぎる。
輪郭がアホみたいにボケているからオミさん枠かと思いきや、オミさんは関わっていない様子。
悪い意味で影響受けちゃったか。

 

 

 

<三段壁>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
和歌山県の白浜を訪れた際に、海に面した洞窟で撮影した映像。
撮影を止めてカメラを片手に持ったつもりが止め忘れ、90°傾いた画になるのだが、動き出した直後に柵からモノクロな男が這い上がってくる。
当然ながらここは自殺スポットとして有名で、死体が流れつきやすい場所でもあるとか。
言ってしまえばありがちな映像。
菊池枠っぽいかな。

 

 

 

<シリーズ監視カメラ 非常階段>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
オフィスビルの非常階段に設置された監視カメラの映像。
誰もいない非常階段に女性の人影が浮かび上がっていき、「お疲れさまーーーーーア"ア"ア"ァァーーーーー」と激しいノイズが紛れ込む。
ノイズがなくなると、誰もいなくなっていた。

 

この映像を見た社員によると、昔働いていた男性の浮気相手に似ており、この場所でよく密会していたという。
男性はその後、突然退職し女性との関係も絶ったが、女性は3年間も、いるはずのないこの場所で帰りを待ちわびていたとか。

 

ノイズとか、やたら語尾を延ばしているのが個人的に余計。
シリーズ監視カメラはさりげなく、哀愁漂うくらいが1番だ。

 

 

 

<続・ナガレモノ 前編>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
3部作の中編で、前回のあらすじは以下の通り。

  • 投稿者鎌田さんから、河川敷で撮った心霊映像とそこにあった木箱から出てきた白い石が送られ、木箱を探して欲しいと依頼された。
  • その河川敷では近年、子どもが犠牲になる水難事故が相次いでいる。
  • 2時間以上の捜索の末、撮影場所の真下でその木箱を発見。開けてみると着物、銭湯の鍵みたいな木製の雛人形、動物の骨が入っていた。
  • 鎌田さんとの電話中に突然切れ、それ以来連絡がつかなくなった。
  • 雛人形に関しては流し雛という風習に似ており、上流の廃村で子宝に恵まれるためにしていたようだが、逆に子どもが早死してしまったという。
  • 藤本演出と横田以上の巨漢である男鹿で、その廃村に行くことにした。

 

車道がなくなり、熊が出る可能性があるため、熊鈴を鳴らしながら調査を続ける2人。
川の上流で探索すると、教授が見せてくれたのとほぼ同じタイプの流し雛を見つけた。
流して1ヶ月も経っていない感じだが、何者かが流しているのだろうか・・・
さらに奥に進むと、生活痕が残ったままの廃屋がいくつもあり、住民が突然消えたような雰囲気となっている。
もっと奥に進もうとすると、丸太をかけただけの今にも崩れそうな橋に辿り着く。
藤本「男鹿君何キロだっけ?」
男鹿「150です。」
藤本「(橋が)壊れるし、男鹿君の命が危ないかも。命は大事にしていこう。」
↑予告の場所これか。ただのデブいじりを大層な予告にすんなwww
結局、落差1mちょっとで水も流れておらず、すぐ横の斜面を通れば渡れそうな川を、安全第一で男鹿を車に待機させ、藤本演出が1人進むことにした。

 

その先の廃屋で、例の木箱と思われるものを発見!だが中身は確認せず、他の手がかりを探す。
そこには元住民の写真が散乱しており、その中に顔が削り取られた女学生の白黒写真を発見する。
名前は燈子といい、裏には「私は母になれなかった」と書かれている。
この写真と電話帳の番号を入手し、男鹿が待つ車に戻ることにした。

 

車で待機していた男鹿によると、斜面の先に俯きながら往復する不審な女性がいて、声をかけようとしたらいなくなっていたという。
撮影をしていたようで、その映像。
話しかけようと車を降りると、すぐにいなくなってしまう。
諦めて車内に戻る際、サイドミラーに女性が映っており、数十秒の間で瞬間移動したことになる。
また、前回の木箱探し中に見かけた不審者によく似ており、今回のカギを握っているのだろうか・・・つづく

 

 

 

<山道の車>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
心霊スポットに向かう途中、不気味な車を見つけたため撮影した映像。
近づいて見てみると窓一面に新聞紙が貼っており、中が見えないようになっている。
反対側に回り込むと、助手席のドアの下に比較的きれいな靴が置かれており、一気に緊張感が増す。
恐る恐るフロント側に行くと、助手席側から老人がフロントガラスに貼り付くように現れ、投稿者は逃げ出す。
すると、車のドアが閉まる音がし、誰か出てきたかもと一目散に逃げるのであった。
その後警察に通報したところ、中から自殺と見られる腐乱死体が見つかったとか。

 

今回のXXX枠。
ってか、あっちにほぼ同じシチュエーションの映像があるぞ。
本家が姉妹作パクってどうするんよ?
そもそも霊なのかも悩む。目隠しに説得力ないし。
車に棲みついたホームレス説ない?

 

 

 

<婚姻届>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
夫婦が婚姻届に記入しているところを、幼なじみが撮影した映像。
記入を終え、印鑑も押した婚姻届を2人で持っていると、薄汚れたグレーの手が現れる。
この付近では昔、痴情のもつれで飛び降り自殺した女性がいたとか。

 

単純に事象が弱いし分かりにくい。
印鑑押した後の後ろの窓に、室内の通行人が反射して映っているんだけど、こっちが事象かと思ってた。
個人的に、ハンド君系は仕草がかわいくないとあまり評価できない。

 

 

 

<秘密基地>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★
小学校低学年ぐらいの子どもたちがダンボールで秘密基地を作り、遊んでいる様子を撮影した映像。
中であやとりをして遊んでいると、ダンボールの隙間から少女がこちらを覗いている。
次のカットでは、赤い服を着た女の子の右肩あたりからこちらを睨む女が現れる。
中はギュウギュウ詰めのため、そこに人がいることはあり得ないというもの。
5年ほど前に、このマンションの近くでかくれんぼをしていた少女が、ダンボールに入ったままトラックに轢かれて亡くなっているという。

 

どう見ても1つ目と2つ目は別人でしょ。2つ目はどうやったら少女に見えるんだ?
また、撮影者が子どもじゃなさそうなのが気になる。ブレが妙に少ないし。
それ以前の問題として、幽霊さんだけフレームレートが1/2しかない。見た目を派手にしただけの駄作。

 

 

 

<続・ナガレモノ 後編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
前回のインタビュー中に話題になった、木箱を見た後に母娘共に亡くなった人(佐々木絵里さんと娘のちはるちゃん)の両親に会うことができた。
絵里さんは子供に恵まれなかったようだが、ようやく生まれたちはるちゃんを溺愛していたという。
だが、死の直前の絵里さんは様子がおかしかったようだ。
また、絵里さんに異変が起きた映像を持っているようで、それを頂くことができた。
これは後ほど紹介。

 

そのころ、廃村で見つけた電話帳を頼りに電話してみると、1件だけ今も使われているものがあり、連絡が取れた。
その女性(村井さん)は、村の風習や燈子さんを知っているようなので、会いに行くことに。
燈子さんは33歳の若さで亡くなっているようで、警察によると川で溺れたのが死因のようだ。
噂程度ではあるが、事故ではなく自殺の可能性が高いという。
燈子さんは中学~高校の間に両親を亡くしていたようで、その後は1人で生活していた。
また、村については過疎化が進み、30歳までには結婚して子供を産めという風潮があったようで、結婚をしなかった燈子さんは精神的に追い詰められていた可能性がある。
ちなみに、流し雛は知っているが木箱については知らないようだ。

 

その後もインタビューを続けると、鎌田さんから村や燈子さんについて知りたいと電話があり、2日前に家に来たという。
という訳で鎌田さんのマンションに行くが、相変わらず住んでいる気配はない。
隣人も今は住んでいないようなので住民に聞いてみると、子どもが浴槽で溺死し、引っ越したようだ。
この水難事故の連鎖は、鎌田さんがカギを握っているのだろうか・・・

 

ここで、絵里さんに異変が起きているという映像。
ちはるちゃんの誕生日を家族4人で祝っている映像で、ケーキを取り分けている。
すると、スイッチを入れたように映像にエフェクトが入り、絵里さんの顔にノイズが入ったり、映像がバグったようにループする。
また、「消えろ」という声が聞こえており、両親によると絵里さんの声に聞こえるとか。

 

エフェクトが入る直前にガチャンという音が鳴っていて、物理スイッチで切り替えたの?って感じになっている。
とはいえ、今時そんなカメラなんて無いだろうから、何かが事象のトリガーになったのだろうか・・・
声に関しては、「ほんとこれキツイ」という男の声も聞こえる。これは隠し事象だろうか。

 

鎌田さんがスタッフを避けているため、村井さんの電話を借りて鎌田さんにかけてみたところ、電話に出てくれた!
だが、久木さんが初っ端から正体を名乗るというバカなことをしたせいで無言のまま切られ、この作戦は失敗に終わった。
村井さんによると、村について詳しい坂神さんを紹介していたようで、その人に会いに行くのではとのこと。
という訳で坂神さんを紹介してもらったところ、今夜鎌田さんが来るという。
坂神さんの自宅前で張り込みをすることになったところで次回予告。
予告の雰囲気が岩澤〜菊池演出期に似てる。
久しぶりにアグレッシブな展開になりそうだ。

 

 

 

<総評>
★★★★★★☆☆☆☆
今回の投稿映像は、色々とやりすぎ感あるものが多かった。
初っ端の「盛り塩」を始め、「シリーズ監視カメラ 非常階段」や「山道の車」、「秘密基地」など、初見時のインパクトは中々だがよく見ると低クオリティーなものが多く、後に来る怖さが足りないと感じた。

 

メインについては、一番の楽しみだった廃墟探索が思ったより淡泊だったのが惜しい。
特に、「命は大事にしていこう。」という大層な予告をしておきながら、その実態はただのデブいじりだったのが拍子抜けだった。
ストーリーについてはピースが揃った印象で、後はそのピースがどう繋がるかにかかっている。
個人的に、次回予告の雰囲気が「失われた仔ども達(パート52~54)」に似ているのがちょっと気がかり。
あれみたいに、クソな態度取って逃げられたり、これまでの話を無に帰すようなことにならなければいいが・・・