ほんとにあった!呪いのビデオ102レビュー

評価:★★★★★☆☆☆☆☆
恒例の三部作「鬼女の山」編がスタート。
製作陣に存続の危機(笑)が訪れる。

 

 

 

<橋の下>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
高校時代の友人と河川敷の橋の下で花火している映像。
投稿者がトイレに行き、戻る際に遠くから友人2人を映していると、2人とも花火を持ったまま静止している。
不自然に思い呼びかけると、橋の上から飛び降りる人影が現れる。
それにビビった一瞬の隙に友人らは元に戻っており、特に異変はなかったとのこと。
友人2人はその後、頭痛に悩まされているという。

 

止まっているようだが、花火のため不規則に照らされており、あまり止まっているように見えない。
ってか時間停止系○○クオリティーなので、この要素は余計な気がする。
落下する人影については、その落下速度がかなりリアル。
ってか、霊ではなく実体のあるものが落ちていると思う。

 

 

 

<聖夜>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★(人形)
 エピソード:★★
投稿者の幼少時に撮影された、幼稚園のクリスマス会の映像。
先生が西洋人形のようなものを運び飾った後、引き上げる際に画面右端に女の子が現れる。
この人形は幼少時代のキリストってことになっているようだが、経営者の娘が幼くして亡くなってしまい、直後から娘そっくりな人形が運び込まれるようになったという噂。

 

隣の男の子に比べて顔デカすぎてかわいそう。
娘を亡くした経営者の狂気、事象が普通の女の子など、安定の菊池枠と言ったところ。

 

 

 

メインに入る前に、製作委員会にピンチが訪れる。
なんと、男鹿君がデブすぎてドクターストップを受け、ロケNGとなってしまった(笑)
男鹿君のデブいじりダイジェストで草。
ってかパート100の舞台挨拶で「次回作では僕の身にも色々とあって・・・」みたいなこと言ってたが、まさかこれじゃないよな?
これだったら中村さん&藤本演出のカミナリ落ちるぞ。
また、大型ルーキー齊藤も家庭の事情により一時帰省してしまい、藤本演出と木勢さんだけになってしまった。
このままでは、とても3部作の取材やロケをできる状況ではないため、ピンチヒッターとして構成担当の田中に演出補として手伝ってくれないか頼んでみることに(なぜか移動中の車内に呼び出して)。
藤本「ちょっとほん呪スタッフやってもらいたいんやけど」
田中「嫌やって」
こうして、田中が演出浦に加わった(笑)
どう考えてもこのまま投稿者のもとに直行しただろうし、逃がす気ゼロで草。

 

 

 

<鬼女の山 前編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
3部作の序章。
最初の投稿は、投稿者の小宮山壮太さんが自宅で猫と遊んでいる映像。
隣の部屋から「聞こえているよー」という妻(葵さん)の声がしたため見に行くが、誰もいない。
「どうしたの?」という声も聞こえたため「何か言った?」と返すと、葵さんはキッチンの前で歯磨きをしている。
その葵さんの背後から黒い人影が現れ、腰辺りに腕を回す。
違和感があったのか2度見するが、既にいなくなっていた。

 

そんな近くにいるなら、葵さんの位置を最初から把握できてないか?
実は、葵さんがキッチンの前にいつの間にかいるということ自体が事象に思えてきた。

 

葵さんに霊障のようなものが起きているようで、心配かけないように映像のことは内緒にして投稿したという。
だが、壮太さんから後日電話があり、本人もスタッフも葵さんに伝えていないのに、投稿したことや映像についてバレたという。
・・・寝てる時に浮気チェックされてたんじゃね?指紋認証なんて簡単に突破されるからパスワードにした方がいいよ(勝手な想像)。
そう言えば、葵さんは投稿映像の撮影前から異変が起きており、怒りっぽくなったり、会話が成り立たないことが増えたという。
夫婦の関係についてはさておき(笑)、葵さんへの取材許可が下りたが体調不良などもあり、4回のリスケの末ようやく会えた。

 

今も目眩や幻聴がするようで、誰かに話しかけられる感覚があるという。
心当たりがないか聞いてみると、2人でハイキングに行った帰りに葵さんとはぐれたという。
この時、葵さんは崖から落ちてしまい、運良く怪我はなかったが道が分からなくなっていたところを、若い女性に山小屋まで案内されたという。
そこで寝てからは記憶になく、捜索隊が発見した時は山小屋ではない場所にいた。
スタッフと壮太さんが現場に行ってみると、怪我がなかったのが奇跡なぐらい急な崖となっており、山小屋については見つけられなかった。
葵さんは美術大学出身で絵を描いており、助けてくれた女性の似顔絵を描いていたので見せてもらった。
井ノ上とは違い、警察の似顔絵のように正確なため、スタッフがこの人物を捜索してみることに。

 

特に情報は得られなかったが、その山に関する伝承についていくつか情報を得た。
・子どもが1人でいると神隠しに遭う
・親子の放浪民が暮らしていた
・あがりびと(野生に還った人間)の噂がある
姥捨山として知られていた
・山岳事故や自殺者が多い
噂多いな。半分ぐらい創作混じってないか?

 

行き詰まっていたが、壮太さんからまた取材してほしいというメールが来たので、会いに行くことに。
ここで、スタッフルームで仮眠とっている木勢さんが映るのだが、羽織っているブランケットのデザインがパート17のパッケージで草。そんな商品あったんだな。
葵さんは妊娠しているようで、目眩についてはそれによるものと誤魔化してはいるが、日に日に悪くなっているという。
また、なぜか胎児の姿が頭に浮かぶようで、その似顔絵を描いていた。
さらに、胎児の性別も言い当てたという。

 

最後に、似顔絵の女性を知ってる人がいるという情報を得て、会いに行ったところで次へ。

 

 

 

<海を歩く足>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★★
夜の砂浜で飲み会している映像。
友人の1人が砂浜で拾ったという腕時計を見せる際、画面右奥に白い足があり、歩いている。
腕時計をはめて見せびらかしていると、低解像度&ナイトモードで草むらを映した謎の映像&声が3回割り込まれる。
2〜3回目は隠し事象で、2回目は細くも程よく鍛えられた、足フェチ歓喜なふくらはぎが映っており、3回目は画面右から何かが転がってくる(どちらも3コマ程度)。
その数秒後に、先ほど砂浜を歩いていたと思われる足が、こちらに向かって走ってくる!
直後、酔い潰れていた友人が何かに怯えたり、腕時計をはめた友人が海に入ってしまい、投稿者らがなんとか救出した。

 

腕時計をはめた友人はその後、夢遊病のように徘徊するようになり、ついには海に入りそうになって、偶然見ていた漁師に保護されて助かったとか。
近年、この海で事件や事故はなかったようだが、あの腕時計は海に流されて亡くなった人のものなのだろうか・・・

 

事象のクオリティーはあまり高くない。
また、隠し事象含めて足が3回映る訳だけど、隠し事象だけ明らかに細く、関係性が低い。

 

 

 

<火災通報>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★
  不気味さ:★
 エピソード:★★
会社帰りにビル火災と思われる現場に遭遇し、つい撮影した映像。
角にある4階建ての白いビルを映すと、その4階のベランダに身を乗り出そうとしている半透明の女性がいる。
この日、火災の通報により何台もの消防車が来て騒然としていたが、火災はなかったという。
幽霊がイタズラ通報をしたのだろうか・・・

 

問題の部分だけ不自然にモザイクがないので目星はつけていたが、そもそもが小さすぎて分かりにくい。
にしてもこいつ、特恐編のパッケージのアイツじゃね?

 

 

 

<内見>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
結婚を機に引っ越しを検討し、妻と不動産会社の人と3人でマンションの内見をしている映像。
ベランダに出て戻る際、部屋の隅に半透明の人影が立っている(映っているのは足元のみ)。
また、廊下からその部屋を映した際にも何者かが立っている。
投稿者がこの物件について問い合わせたところ、瑕疵(事故じゃないぞ)物件ではないと言われたが、10年ほど前に近所でリンチによる死亡事件があったとか。

 

2回目については、首から上がないように見える。
ってか2回とも、フローリングにガッツリ反射してるな。

 

 

 

<鬼女の山 後編>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
その老婆に似顔絵を見せると「ミヤ」だという。
ミヤに関わると殺されるという噂があるようで、調査しているスタッフを心配していた。
また、ミヤが映っている映像を持っている人を紹介してもらい、所持者の村上さんとミヤを知る鈴木さんに話を聞くことに。
ミヤは生きているとしたらかなりの歳になるはずのようで、霊でもなければ本人であることはあり得ないようだ。
また、幼少時から動物虐待や殺生を行っていたようで、それが原因で村八分状態となっていたとか。

 

という訳で、ミヤが映っている映像。
8ミリテープをVHSにダビングしたもののようで、元となる8ミリフィルムは村上さんの父親が50年ぐらい前に拾ったもののようだ。
ミヤを盗撮しているようで、いくつかの場面を経て、着物姿で川にいるミヤを遠くから撮影している場面になる。
ミヤは右手を挙げており、上空に十数羽の鳥が飛んでいるが、その数羽が次々と落下する。
その1羽を拾い上げたところで見つかってしまい指を差され、慌てて逃げたところで映像は終わっている。

 

確かに似顔絵の女性にそっくりであり、生きているとしたら似顔絵のような若い姿であることはあり得ない。
撮影者は指を差されたことでやられ、カメラだけがそのままになっていたところを拾ったってところか。
にしても、ここまであからさまに超能力を繰り出す人物がメインになるのは初だな。
こういうのはコワすぎやXXXで十分なのだが・・・

 

ミヤの住んでいた家を紹介してもらい、今から行ってみることに。
既に周辺も廃墟になっており、霊だけでなく獣が出るかもしれないため心配されるが、木勢さんは「慣れてますので」と余裕な様子。
「夜の方がいい画が撮れるってのもあるかもしれないけどねぇ」とマジで心配されるが(笑)、3人で行ってみることにした。
何となく、パート100のオマージュみたいなシーンが多いな今回。

 

集落は空き家状態のものから倒壊したものまで様々で、ミヤの住んでいた廃墟?を発見し、木勢さんを置いて藤本演出と田中が探索する。
中は倒壊寸前なほど状態が悪く、自然に還りつつある地面には大量の鳥の羽根がある。
もっと中を見たかったが危ないと判断し戻ると、木勢さんは誰かに見られている気配がしていたという。
すると、廃墟の方を見たかと思ったら無言で逃げ出してしまう。
ようやく追いついて聞いてみると、顔のようなものと目が合ったようだ。

 

ここで、ミヤの廃墟?の探索中に映っていた事象の紹介。
藤本演出が急にカメラを下ろす直前、壁に空いた穴から何者かが覗き込んでいる。
見た感じ、ミヤではなく男性っぽいかな。
ちなみに、藤本演出はこれに気付いておらず、ガラスが靴に入ったか何かでビックリしていた。

 

最後に、郷土研究をしている大学院生がミヤについて調査していたということで、その大学に行ったところで終了。

 

 

 

<総評>
★★★★★☆☆☆☆☆
藤本演出期にしてはかなり控えめだった印象。
所々いい雰囲気なのはあったが、「こんなもんか」程度のエピソードが多く、どこか物足りなさを感じた。

 

3部作に関しては、歴代でも上位に来る引きで序章としてはかなり良かったと思う。
次回予告も色々とハプニングがありそうで、実は今回の3部作が初のリアルタイム視聴になる筆者にとって、来月が待ち遠しくなった。
とはいえ、ミヤが完全に超能力者となっていて、コワすぎやXXXのような雰囲気になってしまわないかが心配。

 

最後に、前作辺りから笑いのツボを掴んできたのか、ほん呪らしいシュールな笑いが所々あった。
特に、シリーズ存続の危機(笑)から田中の勧誘に関しては、直近で公開された劇場版ほん呪100っぽい雰囲気となっている。