呪われた心霊動画XXX6レビュー

評価:★★★★☆☆☆☆☆☆
全てのエピソードに関連性のあるパート。
怖いのもあるが、コンセプトの渦巻きが全てにおいて余計。

 

 

 

<入🌀口>
   恐怖度:★
 インパクト:★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
自分のものにいつの間にか渦巻き模様が描かれるという現象に遭い、確認するために設置したカメラの映像。
映像内でも、机や紙などに渦巻き模様が描かれているのが確認できる。
就寝していた投稿者が起き上がり、ペンを取り出して渦巻きを描きは始める。
約5分後にペンを落とし、ベッドに戻る際にカメラを方を見ると、モスキート音と共に映像が悪い夢みたいに歪む。
投稿者の顔が歪んでいるが、特に怖いものではない。
投稿者はこの時の記憶はないという。

 

この数日後、バイト帰りに通る公園で投稿映像に映っている机が置いてあり、自分のものかもと思い撮影したという。
という訳でその映像。
公園の隅に机が置かれており、戸惑いながら周囲を見渡す投稿者。
すると、またモスキート音が鳴りだし、机から渦巻きの様なものが発生し、一瞬ブレた隙に机が消える。
クソコラ乙。

 

その後家に戻ると、机だけでなく渦巻きを描かれていたものがすべて消えていたという。
自室のカメラもそれを捉えており、モスキート音と共に映像が歪み、一瞬で消えていた。
その後、投稿者の身に奇妙なことは起きていないとか。

 

 

 

<都会の森>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
自転車に取り付けたアクションカメラの映像。
撮影中は異変に気付かなかったが、カメラを始め家の電化製品が次々と壊れたという。
また、このインタビューの翌日にスタッフのカメラも壊れてしまった。

 

という訳で、電化製品に異常をきたすかもという警告付き。
橋を渡っていると映像にノイズが走り、直った直後に半透明で着物姿の女性が目の前に現れる。
投稿者は見えていないのでそのままぶつかるのだが、直後に森で首を吊った同じ女と思われる映像に切り替わり、最後にこの女がドアップになる。
最後はさすがにびっくりしたけど、いくらなんでも出オチ過ぎるよ。
あと、「冥界へとつながる森(ほん呪31)」みたいなヤバさが欲しかった。

 

 

 

<アケチ野ハウス>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★
  不気味さ:★★★
 エピソード:★★
バイト仲間とアケチ野ハウスという廃墟を探索した映像。
先輩曰く、中学の先輩からかなり怖い廃墟だと聞いていたようだが、それらしき情報は見つからなかった。

 

奥の方に本棟?があり、そこに赤いテープで渦巻きを描かれたドアを発見する。
また、隙間や取っ手もテープで封印されているのだが、イキった先輩がドアの封印を剥がして侵入する。
その先は大型の機械がある工場のようで、周囲を見渡していると「たすけて・・・」という女の子の声が投稿者にだけ聞こえ戸惑う。
すると、懐中電灯の光が消え、廃墟のはずなのに出入口から光が漏れている。
だがそこは、先ほどまで出入口はなく、投稿者らが入ってきたのは反対側である。
そこで先輩が様子を見に行くのだが、その際にドアの奥で女の子がスローモーション走りをしている。
先輩が出てすぐにドアが閉まるが、しばらくすると懐中電灯が復活し、先輩が出た方の出入口は消え、戸惑いながらも部屋を後にした。
その後、廃墟を脱出した投稿者らが先輩を探すが見つからず、警察に捜索願を出したが家族を含む誰も先輩のことを知らないと言い、戸籍にも載っていなかった。
先輩は存在自体を消されてしまったのだろうか・・・

 

またスローモーション走り出てきたけど、XXXシリーズのトレンドなの?そもそも怖いと思ってるの??
何と言うか、伏線とか体験談ばかりに気を取られて、恐怖性とかリアルさに意識を向けていないエピソードが増えてるように思う。

 

(12/25追記)
アマゾンのレビューを見てたら、27:26付近で女が窓からこちらを見ているという指摘があった。
確かに映ってて、こっちの方が雰囲気ある。

 

 

 

<留守電の内容>
   恐怖度:★★
 インパクト:★★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★★
 エピソード:★★
友人と水族館に行った際に撮影した映像で、この映像に映っている友人(野間さん)は現在行方不明になっている。
また、その日に野間さんから留守電が来ていたが、その時刻は投稿映像の撮影中のためありえないという。

 

まずはその音声。
ボイスチェンジャーで幼児化したような声で、途切れ途切れになっている。
迷子になり、家の近くにいるけど誰もいなくて同じところをグルグルしているようで、「助けて」という声や悲鳴を最後に切れる。
数日後、野間さんのスマホが近所で見つかり、壊れていたようだ。

 

肝心の映像は、一通り回った後座りながら次どうするか話し合っていると、野間さんの腰辺りからゾンビみたいなハゲが現れ、野間さんの方を向く。
かなりあからさまに映っているが、投稿者は気付いていない様子。
ゾンビなのもだが、ハゲは怖くないよ(暴論)。

 

その後、正月に実家に帰り、そこで共通の友達に野間さんのことを聞いたところ、メールが来ていたという。
今度は共通の友人のインタビュー。
メールは留守電と同じ時間帯に来ていたようで、すぐに返事したがそんなメールをしていないようだ。
メールは文字化け風って感じで、もしかしたら暗号隠されてるかも。
また、写真も添付されており、1枚目は薄暗い墓地、2枚目は赤い空に建物、3枚目はさっきのハゲみたいなのが写っている。
だんだん、投稿映像のセンスが筆者に合わないと思うようになってきた。

 

 

 

<歪む部屋の住人>
   恐怖度:★★★
 インパクト:★★★★
分かりやすさ:★★★★
  不気味さ:★★★★
 エピソード:★★★
母方の旧家に入ってはいけない部屋があるという投稿者。
この部屋は歪む部屋と言われており、金属を入れると歪むようだ。
で、投稿者は約15年前に遊び半分でこの部屋にカメラを設置したという。

 

という訳でその映像。
後ろの方から何者かが侵入したようなラップ音が聞こえ、三脚に立てたカメラが下を向く。
するといくつもの腕が地面を這っており、1本がカメラに手を伸ばして掴み、映像が途切れる。
後日、撮影した三脚とカメラを見ると、ぐにゃぐにゃに曲げられていた。
これ自体はトリックもなく再現できそう。
ってか腕役やってみたい。

 

最近になって旧家を取り壊すことになり整理していたところ、歪む部屋の床下から「持ち出し禁止 1990.1.17」とラベルの貼られたコンパクトビデオカセットテープが見つかった。
投稿者の父親はこの日付の翌日に亡くなっており、投稿者は葬式で死に顔を見ておらず、死因も教えられなかったようだ。
また、父が亡くなる少し前に歪む部屋に親戚が集まって「(父親の名)を歪ませるのはこの日がいいんじゃないか」と話し合っていたという。

 

肝心の映像は警告付き。
歪む部屋に3個の時計が置かれ、着物姿の女性(「都会の森」の女性と思われる)が座っている。
時計の動きを見ると約4秒で1時間という超早回しの映像となっているが、女性はほとんど動いていない。
日が沈むとともに真っ暗になり、翌日になると女性がカメラの方を見つめている。
その翌日も見つめ続けているが、女性の顔に渦の様なものが発生し、中からあのハゲが現れる。
さらに翌日になると、女性ごと消えてしまった。

 

女性の影がなく、メッチャ合成っぽい。
それがかえって不気味さを際立てていてアリだけど、2日目で終わった方が良かったのではと思う。
ってか渦巻き自体クオリティー低いし、散々不気味さを煽っておいて、オチはまたあのハゲかよというガッカリ感の方が大きかった。
本シリーズにありがちな多くを求めすぎているパターン。

 

 

 

<出🌀口>
   恐怖度:★
 インパクト:★★
分かりやすさ:★★★
  不気味さ:★
 エピソード:★
スペインと日本のハーフの先輩が作る、儀式めいたアートのメイキングを撮影した映像。
アート自体は何言ってるのかよく分からないのでどうでもいいが、ラリってるようなテンションで床に渦巻き模様を描き始め、「見えた」と言い出す。
すると照明が点滅し始め、先輩が狂ったようにビクビクする。
その直後、色彩がおかしくなったりモスキート音が鳴ったりし、先輩が渦に吸い込まれそうになる。
先輩は一瞬消えたが、モスキート音が収まると渦巻き模様の中心で気絶していた。

 

相変わらずの低クオリティーでガッカリ。
コワすぎや最近の封印映像みたいなおふざけは求めてないんよ。

 

先輩は気絶していただけだったが、後で聞いてみると「高次元に触れてきた」「狭間から落ちてきた」と言っていたという。
この先輩は、高次元の更なる上を目指して今も精力的に活動している(笑)

 

 

 

<総評>
★★★★☆☆☆☆☆☆
投稿映像については「歪む部屋の住人」の警告映像が頭一つ抜けていた印象。
特に2日目までは、「霊感テスト(死画像)」を彷彿とさせる不気味さや、何日もほぼ動いていないという狂気を感じてかなり良かったが、今回のコンセプトである渦巻きが足を引っ張った。
今まではなんだかんだ恐怖を描こうという意思を感じたけど、渦巻きに関してはコワすぎや最近の封印映像、もっと言えば世にも奇妙な物語超短編みたいなおふざけ状態でガッカリした。
また、合成くさい(というよりもはや丸出し)の映像がこれまでよりかなり多いのも気になった。
このシリーズはどこを目指しているんだろう?