評価：★★★★★★★☆☆☆
人形がテーマのパート。
ようやく「エピソードの関連性」が上手く機能した。
＜コマ落ち＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
XXXのエピソード「ヒンナ神」を見た視聴者から、自分の持っているものだけ内容が異なるという情報提供があった。
最初はレンタルで見て、そっからXXXシリーズにハマって購入したようで、スタッフが確認した限りでは正規であり、似たような情報提供は今のところない。
肝心の映像は、人形が歩いている部分で、その人形が1体増えており、ノイズに紛れて消える。
また、よく見ると若干薄い気がする。
最初から分割している関係で、映像自体の恐さが半減以下になっているのが惜しいところ。
投稿者はこの映像を見た数週間後、夫や親戚と北陸地方に旅行に行ったようで、夫に撮ってもらっていたのだが、投稿者が映る場面だけコマ落ちのようなノイズが発生し映っていなかったという。
その映像では、確かに投稿者の顔が映る場面だけ不自然にカットが入っている。
また、投稿者の足元付近の影に手のようなものが映っていた。
ティアリングが発生しているところにこだわりを感じるが、影の方はとりあえず事象付けました感あってどうでもいい。
この映像を霊感ある友人に見せたところ、投稿者に子どもの霊が取り憑いていて、カメラに映るのを嫌がっているようだ。
で、最後は取材映像がコマ落ちして強制終了というオチ・・・来ると思った。
＜車上生活者の記録＞
恐怖度：★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★
エピソード：★
車上生活者がダッシュボードにカメラを置き、自分の姿を撮影している映像で、この男の家族から投稿されてきた。
車の窓ガラスに新聞紙を敷き詰め、なぜか脱いだり電波なことを言い続けている。
日増しに電波度が増し、躁鬱のような状態が繰り返されている。
事象は28日目、電波男の後ろから女が現れ、電波男を睨んでいるというもの。
ってか画面右下にも日本人形みたいな顔ないか？
事象はぶっちゃけ実際いましたで済むのでどうでもいい。
＜喋る首＞
恐怖度：★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★★
3ヶ月ぐらい前から、何かを喋っているような女の子の生首が見えるようになったという投稿者。
その1ヶ月後にSNSで知り合った友人達とスイーツ作りをするようになり、その内の1人である松田さん宅に行ったところ、夢で見る女の子にそっくりな遺影があった。
その子は松田さんの妹で、幼くして亡くなったようだ。
それを見てからは霊を見なくなったようだが、その前に友人たちを自宅に招いた際に奇妙な映像が撮れたという。
という訳でその映像。
電子レンジで作る簡単スイーツを友人が作り、その様子を撮影している投稿者。
途中から松田さんが撮影を代わり、電子レンジのスイッチを押した瞬間、ブレーカーが落ちていないのに停電になる。
すると、電子レンジのドアが2度も勝手に開き、その後停電が収まった際、電子レンジに女の子が映り込んでいる。
女の子は松田さんの妹に似ている他、何かしゃべっているように見える。
ドアが勝手に開いたところは音がデカいのもあってビックリしたけど、2回やっちゃうとドリフのコントになるのよ。
女の子はどこか哀愁漂う感じでけっこうすき。
関係あるかは分からないが、松田さんの妹の遺影のそばに、首のない日本人形が飾られていたという。
もしかして、さっき映ってたやつの胴体だったりする？
＜首人形の実験＞
恐怖度：★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★★
エピソード：★★
大学の終わりに自宅に帰った後、イタズラによりカバンに日本人形の頭部が入れられていたという投稿者。
その日は自宅の棚に置いていて、夜遅くまでレポート作成をしていたところ、背後から視線を感じ、首人形と目が合い、首人形の目が動いたようだ。
という訳で、大学に持ち込み友人に見せたところ、定点観察をすることにになったという。
特に変化はなく、完全に飽きて雑談をしていると、廊下の方から女の悲鳴のような声が聞こえたが、直後に戻ってきた友人には聞こえていない様子。
友人は投稿者の背後から聞こえたようで、カメラを持って窓の方に近付くと、窓に白い手形が付き、直後に女の生首が現れ友人を睨む。
それにビビって逃げた後、首人形を確認しに戻ったが消えていた。
筆者的には廊下の方から聞こえていたため、友人の言動が最初よく分からなかった。
手形はいいけど、女の顔はやりすぎというか、コイツ誰感の方が強い。
これ前エピソードの関連エピソードだよね？
首人形の定点映像を確認したところ、投稿者らが逃げた後、唸るような女の声が聞こえ、画面外に転がり込んでしまった。
それ以来、首人形は見つかっていない。
＜手の中＞
恐怖度：★★★
インパクト：★★
分かりやすさ：★★★
不気味さ：★★★
エピソード：★★★
「首人形の実験」の投稿者らがその体験談を周囲に話したところ、1ヶ月前に奇妙な体験をした先輩がいたという。
その先輩は山口さんといい、友人と夜の公園で遊んでいたところ、不審な女性を見たようだ。
その女は俯きながら独り言を言っており、両手をお椀のようにして何かを持っている。
そこで、友人と二手に分かれ、すれ違いざまに何を持っているのか撮影することにした。
女を追跡していると、駐車場に停まっている車に近付き、助手席側から車内を覗き込み始めた。
数秒目を離した隙にいなくなり、車を見てみると窓一面が新聞紙で覆われている。
中にある穴のようなものが気になりズームすると、そこから何者かの目が現れて目が合い、ビビッて逃げるのであった。
オチが予想できちゃったけど、目が合う瞬間はけっこうビックリする。
「車上生活者の記録」の車と思われるけど、あっちより新聞がきれいに見える。
一方、友人の撮影していた映像には、投稿者のものと状況が大きく違っていた。
先回りした友人が女とすれ違うと、女の手には「首人形の実験」と同じと思われる首人形を持っており、「見たな」と言われる。
直後に振り向くと女は消えていたというもの。
だが、投稿者視点だと友人と女はすれ違っていないはずである。
あの女は何者なのだろうか・・・
＜産女＞
恐怖度：★★★
インパクト：★★★
分かりやすさ：★★★★
不気味さ：★★★★
エピソード：★★★
山口さんのインタビューは続き、「手の中」の公園で同級生（藤田さん）の練炭自殺があり、時間、場所的にあの車内で亡くなっていたようだ。
藤田さんは亡くなる前、○○動画を違法ダウンロードしたらウイルスに感染し、奇妙な動画がずっと再生されるようになっていたという。
藤田さんの妹の証言を聞く限り、やはり「車上生活者の記録」の男と同一人物だと思われる。
車内からノートPCが見つかったようで、それを送ってもらった。
肝心の映像はいつも通りの警告映像で、どうしてもコピーできなかったため、スタッフが画面直撮りしたもの。
最初は女がふらふらしながら近づいて来ているが、やがて女は消え、女が押していたベビーカーが映る。
その中には日本人形が乗っており、それも見えなくなると同時に犬の鳴き声？が聞こえる。
直後に株式会社闇の公式サイトにありそうなドアップの目が現れ、それが10数個開かれて画面全体を覆いつくすというもの。
目の不気味さはなかなかだけど、デスクトップ画面が左上に何か書いてあるぐらいで壁紙のみだったり、最初の動画含めてウインドウに再生ボタンはおろか閉じるボタン等のアイコンですらないため、そういう動画を作ったんじゃない？としか思えないのが正直なところ（さらに言うと、直撮りなのかですら怪しい）。
例えば、起動画面から見せて最後はフリーズするとか、目の動画が増殖する直前にコマンドプロンプトを一瞬映していたら、もっとリアルになっただろうな。
＜総評＞
★★★★★★★☆☆☆
今回のテーマは人形のようで、最初以外は各エピソードが密接に関わっている。
ここ数作は「エピソードの関連性」が手段ではなく目的になっており萎え要素となっていたが、今回は上手く機能していたのは良かった。
おそらく、「手の中」の女や持っていた首人形は「車上生活者の記録」や「首人形の実験」の事象と同一だと思われる。
そう考えると「喋る首」の松田さん妹との関連性は？となるが、本シリーズのことだから別エピソードで匂わせるか放置だろうな。
